ADR申立に至る経緯

飯舘村は平成22年9月に「日本で最も美しい村」連合に加盟した。村民約6500名の村です。

しかし、翌年3月11日に東日本大震災が発生しこれに続く福島第一原発事故により、村は高濃度の放射能に汚染されました。村のほとんどが30キロ圏外から離れていたため、初期の避難が遅れ飯舘村村民の初期被ばく量は福島県で最も高い結果が出ています。

村は『帰宅困難』、「居住制限」、「避難準備」の3区域に分けられ、村民は各地で長期にわたる避難生活を強いられていますが、国は早ければ来年にも避難解除を推し進めようとしています。しかし、例え避難解除されたとしても村のコミュニティそのものが破壊されており、帰村は非現実的で「戻りたくても戻れない」というのが現実です。

震災から3年、これまで飯舘村民は国が助けてくれると信じてきました。しかし現実は何もありません。また、加害企業である東京電力が決めた補償基準では生活が成り立たない、やっていけないことがはっきりしました。

先行してADR申し立てを行った長泥地区、蕨平地区、川俣町山木や地区でこれまでの金額を上回る補償を認めさせることができました。しかし、一方、浪江町では長期慰謝料の増額に対する和解案について、東京電力が初めて拒否を示しています。

いよいよ東京電力や国による補償を求める声を封じ込める動きが出始め、今まさに被害救済をめぐるせめぎ合いの時を迎えています。

今こそ最大の被害者である我々自身が原発被害を糾弾し、飯舘村民は怒っているのだという意思表示を行い、浪江町や飯舘村 蕨平地区の主張が正しく、加害企業東京電力の態度は決して許されないことを知らしめ、我々も完全賠償と生活再建を実現するため、自ら立ち上がることを決意しました。

「謝れ、償(まや)え、かえせふるさと飯舘村」をスローガンにADR申立をする村民が一致団結してたたかう覚悟です。

 

 

 

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